【4/12】出逢いの少ない通信制の高校で、自傷症の転校生に恋した俺の一年間
10月29日(100日目)
奇跡が起こった。
なんと、なんとドラファングッズに当選したのだ!
今手元にあるグッズが幻じゃないのを何度も確認した。
ってこれは言い過ぎかww
とにかくうれしかった。
なんか長井と運命めいたものまで感じた。
長井とはドラファンを買って以来、
ドラファンのことなどで毎日メールか電話をしてたんだけど、
このことは言わなかった。
明日学校で驚かせるために。
これが恋の力というものか…
10月30日(101日目)
俺が当選グッズを見せると、長井は一瞬固まった。
長井「・・・すごい、当たったんだ」
俺「まあね。はい、あげる」
長井「いいの!?」
俺「いいよ」
長井「ほんとにいいの!?」
俺「いいに決まってんじゃん。そのために俺に頼んだんだろ?」
長井「見せてもらうだけでいいのに」
俺「とにかくあげる」
グッズを長井に手渡した。
長井「あ・・・ありがと!」
俺「どういたしまして」
俺は終始ドヤ顔ww
長井「安藤君大好き!」
はい、いただきました。
今長井に完全に惚れました。
俺「えっ、あっ、おっ、うん」
この時ばかりは動揺を隠せなかったww
いつからリア充スレになったんだ
11月1日(103日目)
授業中、長井からメールが来た。
長井『今度安藤君の家に行っていい?』
俺はドキッとしてななめ後ろの席にいる長井を見た。
すると長井もこっちを向いていた。
口パクで「マジ?」と言うと長井は頷いた。
俺『いいよ、いつ?』
長井『5日
空いてる?』
俺『だいじょぶ』
長井『ドラファンがどれくらいうまいか見てみたい』
俺『うますぎて腰抜かすぜ』
長井『それはないww』
なんてやりとりをしてると担任に見つかって俺だけ携帯を取り上げられた。
放課後には返してもらったけど。
この日から授業中でも長井とメールするようになった。
そういえば>>1のスペック聞いてなかった
>>83
ちょっと待ってて
書く
俺 ちびandがり
長井 俺と同じくらいの身長 痩せ型
スペック何を書けばいいかわかんないよお
11月2日(104日目)
長井が来るということで部屋の掃除をした。
部屋がすっきりすると長井の前に誰かを家に呼びたくなった。
誰かって言ってもハマーしかいないんですけどね。
11月3日(105日目)
ハマーが家に来た。
ハマー「おお、片付いたなー」
俺「だろ?今度からはお前んちだけじゃなくて俺んちでも遊べるぜ」
俺の部屋が汚かったからハマーと遊ぶときは基本あいつの家だったんだ。
しばらく遊ぶとハマーが訊いてきた。
ハマー「おい安藤、お前長井とはどうなんだ?」
安藤「えっ!?」
どうって言われましても・・・。
俺「別に・・・」
ハマー「最近仲いいじゃねえか。どうなんだよ、どこまでいったんだよ」
俺「どこまでもいってねえよ」
ハマー「さすが未体験だな」
俺「お前もだろ」
ハマー「でも長井のこと好きなんだろ?」
俺「・・・」
ハマー「お前は分かりやすいからなー」
俺「いやあ、まあ、そうだけど・・・」
ハマー「じゃあいけよ!男ならいけよ!」
俺「そんなんじゃねーよ、ただの友達」
ハマー「けっ、ダメだなこりゃ」
ちなみにハマーは今現在も未体験だ。
お前は卒業したみたいな言い方だな
俺「ま、あさって長井がうちに来るけどね!」
このことはハマーに黙っているつもりだったけど
言われっぱなしでムカついたからつい言ってしまった。
ハマー「は!?おま、そういう大事なことは先に言えよ!」
俺「うるせー!これ言ったらお前もっとうるさくなるだろ!」
ハマー「ゆるせねえ・・・。おい安藤!スマブラやるぞ!ぼこぼこにしてやる!」
俺「望むところだ!返り討ちにしてやるよ!」
結果、俺はハマーに一勝もできなかった。
あいつのマルスはマジで強すぎる。
10月5日(107日目)
学校が終わり長井と一緒に俺の家に行った。
長井「おじゃまします」
俺「ここが俺の部屋」
長井「きれいだね」
俺「きれいにしたの」
長井「ちがうよwwここから見える海のこと」
俺の家の前には海があって、部屋から水平線まで一望できたんだ。
俺「もう見飽きたよ」
長井「もったいない」
俺「そういえば長井が住んでいるところは海がないもんな」
長井「そうだよ」
俺「まあそんなことより昼めし食おうぜ。なんか作るよ。嫌いな食べ物とかある?」
長井「作ってくれるの!?うーん、私はトマトが嫌い」
俺「じゃあケチャップ使えないな」
長井「ケチャップは好き」
俺「なんだそれwwまあいいや、適当に漫画でも読んでて待ってて」
長井「うん、ありがと」
俺はミートライスと野菜スープを作った。
長井はおいしいと言って残さず食べてくれた。
ほう
昼食を終えると俺はドラファンを始めた。
長井は「人がドラファンをやっているのを見るのが好き」と言ってずっと俺がプレイしているのを見ていた。
長井は椅子に座り、俺は長井の目の前で床に座っていた。
長井「結構うまいね」
俺「だろ?たぶん日本一うまいぜ」
長井「いや、私のほうがうまいww調子に乗るなww」
そう言って長井は俺の背中を足で押した。
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